大手コンビニの配送・保管などをメーンに事業展開するMLN(大阪府摂津市)。事業拡大に伴い昨年八月、ムロオのSEJ事業部から分割して新設された同社では、品質と安全に徹底した姿勢で取り組んでいる。尼崎共配センター(宮長剛所長、兵庫県尼崎市)ではトラック用バックカメラの導入を積極的に推進し、事故削減に大きな威力を発揮しているという。
「コンビニの駐車場は狭い所が多く、看板に接触するなどの後退事故がなくならなかった」と同所長。「運転席から下りて後方を確認することなどを指示してきたが、口頭での事務的な指導に限界を感じていた」ところ、インターネットでアールアンドピー(山下満社長、大阪府門真市)のバックカメラを知った。
「バックカメラは高価だと思っていたが、同社の製品はとても安価だった」ことから昨年十二月、二台を試験導入。「操作が簡単で、モニターは夜間でも鮮明に映るし音声も入る。カメラに保護カバーが付いているなど細かな気配りもされている。何より、ドライバーに安心感が与えられる」と大満足の様子。全車への導入を決意し、現在は十六台中十二台に装着されている。また、同社の東大阪や摂津などのセンターでも導入が進んでいるという。
そのほか、デジタコを全車に装着するほか、コンビニ店舗別のKYTを実施するなど、「安全が第一という、職場の環境づくりに努めている」と語る。